全米が泣いた奨学金返済の話

シビアな奨学金についての話

奨学金に生活を狂わされる話

time 2017/07/31

奨学金に生活を狂わされる話

肌が合って、1年ほど通い詰めた某店26歳の嬢Y子。
ようやく口説き落とし、店外で会うようになった僕。
一緒に晩飯を食いながら、元看護師だという彼女が、嬢になった意外な理由を聞いた。

潜在看護師と嬢

看護師

Y子「看護師が資格を抱えたまま看護師をせずに夜のお店で働くのは本当によくあること。
今の店にも潜在看護師のまま風俗嬢してる子、あと1人いるよ」


僕「へぇ~!何でまた夜の仕事なんて敷居の高い仕事を選ぶわけ?」


Y子「その「敷居」でしょうね。
看護師は男の裸なんて日常的に見てるし、普通の子が夜の業界に行くよりは敷居が低いと思う。
行為的な部分もね、仕事に物凄く神経を使うから、反動で遊んでる子も多いしね(笑)。
要は血や尿や便やと、人間の汚い部分と当たり前に対峙する業界の女性にとって、男の欲なんてどうということはないってこと。
あ、そういや介護業界と掛け持ちの人も多いよ」


僕「なるほどね~。
でも実際、超苦労して国家資格取って、「勿体ない」と思うことってない?」


Y子「そりゃあるよ!
死ぬほど大変なんだから看護学生は!(笑)
あんだけ苦労して正看護師になって、その資格を活かさない手はないもんね。
でもね、離れたくなる時ってあるのよ~。
風俗じゃなくてもいいんだろうけど。
とにかく看護師以外の仕事に就きたい時期って、私を含め、ほとんどの人にあるみたい。
同期や後輩にも、OA機器の営業してる子や、ホステスしてる子まで幅広くいるよ。
ま、でも全員いずれはナースに戻る気満々だけど」


僕「現実逃避的な……反抗期的な?
とにかく一過性の時期なんだね?(笑)」


Y子「そうそう(笑)猶予期間……的な感じかな?(笑)
要は超ハードな専門学校出て、超ハードな現場に就いて、張り詰めていたものがポキッと折れるケースって20代の看護師にはよくあるよ。
まぁ、学費の返済あるから楽はできないんだけどね」


僕「学費の返済??何それ??」

奨学金の返済


Y子「知らないの??
ナースは専門学校の高額の学費を、その学校の系列の病院に勤めることによって免除されたり、減額されたりしてるわけ。
つまり、奨学金制度を利用した新人さんは就職する病院が限定されるの」


僕「そうなの!?
好きな病院に行けるわけじゃないんだ!?
つまり、〇〇会系の看護学校出たら、〇〇会系の病院に行くってこと??」


Y子「そそ(笑)
……いや、別に嫌なら行かなくても、辞めてもいいの。
ただ、他の選択肢をチョイスするなら、私みたいに
「学費の一括返済」が待ってるってこと。
そりゃ一定期間で百万単位のお金を返すんだから、安い時給で楽な仕事に就くなんて悠長な真似はできないよね~」

それは、結構衝撃的な話だった。

(その縛りってどうなの?つまり看護学生を新たに入学させるということは、その学校の系列病院が「そうそう辞めることができない新人」を確保するってこと?(汗))

まだある!新人看護師の厳しい現実

厳しい現実
その後も、Y子嬢は淡々と、新人看護師のある現実を話してくれた。

・彼女が勤めた病院は「政治色」「宗教色」が強かったこと。
・露骨なセクハラ・パワハラが横行していたこと。
・他にも奨学金の返済に苦しんでいる、もっと追い込まれている人が大勢いること。

本来、苦学生のサポートのためにあるべき奨学金が、学業を成就し、まっとうな社会人になるべき人を苦しめているというのである。

しかも「一括返済」

これは最早嫌がらせとしか思えない(汗)

ナイチンゲール女史が草葉の陰で泣く姿が目に浮かびます。

奨学金という「鎖」

奨学金という「鎖」
数日後、外回りの営業途中—————。

27歳の後輩Kと定食屋で昼飯中、何の気なしに看護師の「奨学金」の過酷さを話してみた僕は、更なる衝撃に襲われることとなった。


僕「しかし奨学金返却するために夜の仕事をするなんてさ……本末転倒な仕組みというか、ヤクザな話だよね」


後輩K「先輩って、確か今年で41歳ですよね?高卒ですか?」


僕「あ、さてはお前、高卒を馬鹿にしてるな?」


後輩K「いえいえ(笑)
そうじゃなくて、高卒の新卒でこの新聞社に入ったんですよね?
勤続23年、昔の基本給のUPベースと役職から考えたら、今、年収って700~800万円くらいですよね?」


僕「ドンピシャだな(汗)
一時は決算賞与で、1千万円以上もらった年もあったんだけどな」

日本学生支援機構に毎月4万円返済

毎月4万円返済

後輩K「僕は私立大卒の中途でここに入って今3年目。
僕が仮にこのまま先輩の年齢まで先輩と同じ業績で働いたとしても、とてもじゃないですけどそんな年収にはならないですね。
最初の2年は契約社員だったし、今後は基本給もそんなに上がらないし。
景気のいい時代ももう来ないでしょうしね。
僕、今、手取りがだいたい20万円くらいなんです。
そのうち、日本学生支援機構に毎月4万円は奨学金返してるんですよ」


僕「えっ!?大学の奨学金もそんなに高いの!?」


後輩K「僕の場合、利息含めて、総額あと300万円以上返済しなきゃなんですよ」


僕「さっ、300!?
りっ……利息ぅぅぅぅぅ!?”(-“”-)”」


後輩K「ええ(笑)
奨学金には利息が付くんです。
つまりあと数年は、僕の月の手取りは実質16万円です。
家賃が6万円、光熱費や食費や携帯やネットや保険やと払っていけば、貯金なんて不可能。
娯楽だの結婚だのマイカーだのは夢のまた夢なわけです。
今年から出るボーナスは全額貯金か、もしくは返済に充てますね。
これもまた、そのY子ちゃんとは別の、奨学金物語なんですよ~(笑)」

その日、彼の焼きサバ定食代を僕が支払ったのは言うまでもない(笑)

 

しかし奨学金って……ほぼ消費者金融と変わりませんな(*_*;

 

クワバラクワバラ……。