全米が泣いた奨学金返済の話

シビアな奨学金についての話

非正規雇用で奨学金が返せない…職場環境、生活面の不安からうつ病患者が増加

time 2017/05/23

非正規雇用で奨学金が返せない…職場環境、生活面の不安からうつ病患者が増加

景気は回復傾向にあると言われていますが、若者の非正規雇用は増加傾向にあるようです。大学を卒業してもフリーターとして働く若者が増えていることは、奨学金の返済にも影響しています。

非正規雇用が増える現状

非正規雇用は正社員に比べて、圧倒的に安定性がありません。日本は正社員が優遇されている国ですが、その反面で派遣や契約社員といった働き方をする人へはかなり冷たい国となっています。法律が改正されてきており、この問題を解決するための取り組みも進んでおりますが、まだまだ十分とは言えません。

給料が低いだけでなく、職場環境が悪いことも問題となっています。定年までずっと働く予定の正社員に対して、非正規の社員は契約期間が終われば辞める存在ですので、会社が丁寧に育ててくれるということは期待できません。それどころか、パワハラやセクハラなどの被害に遭うこともあります。

正社員が責任のあるポジションにつきやすいのに対して、派遣や契約社員の人は簡単な仕事を与えられる傾向があるので、経験を積んだり、スキルアップする機会がないという問題もあります。

精神的不安からうつ病になる

精神面の不安から、うつ病などの精神病にかかってしまう人も増加しているようです。奨学金の負担は人によって異なりますが、月々1万5千円~4万円くらいが返済額となります。正社員として働いていれば、20代の後半には年収が400万円を超えるということもよくありますが、フリーターの人はずっと年収が250万円~300万円くらいで変わらないということも多いです。

その上うつ病になってしまったら、さらに収入が減ってしまい、奨学金の返済は困難になってしまいます。最後の手段として自己破産という手がありますが、奨学金には連帯保証人がついており、連帯保証人となってくれている家族に迷惑がかかるので、自己破産ができないという若者も多いようです。

返済猶予と減額返還の上限年数

自己破産や個人再生をすると借金は大きく減らせますが、減額分の借金は連帯保証人となっている家族へ一括請求がされてしまいます。家族が返済をできなければ、同じく債務整理をさせてしまうことになってしまいます。

奨学金の返済に困っている人は、とりあえずは返還猶予や減額返還などの制度を利用することで、乗り切れる可能性も高いでしょう。しかし、返還猶予や減額返還は上限が10年となっているので、ずっと頼れる制度でもありません。正社員になることができなければ、いずれは自己破産をしてしまう可能性が高いかもしれません。